心身統一合氣道は、1974年、合氣道十段の藤平光一宗主によって創始された武道です。
「氣の原理(心が身体を動かす)」に基づき、「人間が本来持っている能力を最大限に発揮する」こと、「相手の心を尊重し導く」ことを学びます。
これらは何事行う上でも土台であり、スポーツ・芸術・経営・教育など様々な分野で学ばれています。
2012年1月現在、アメリカ・ヨーロッパ・ロシア・オセアニア・アジアの世界24カ国で、言葉・文化・宗教を超えて、約5万人の方が心身統一合氣道を学んでいます。

氣の原理(心が身体を動かす)

心身統一合氣道会とは私達は心と身体を持っています。
心の状態は身体の状態に大きな影響を与えています。これを「氣の原理(心が身体を動かす)」と言います。
身体には形がありますが、心には形がありません。そのため、現代では心の存在を忘れられることが多いですが、心は実在し、心の持つ力は極めて大きいものです。
心身を統一し、心と身体を一つに用いることによって、私達が持っている能力を最大限に発揮することが出来ます。

 

統一体(心身統一した姿勢)

心身統一合氣道会とは自分の姿勢が不安定では相手を投げることは出来ません。
入門すると、統一体(心身統一した姿勢)を学びます。
相手をコントロールするのではなく、自分をコントロールすることが大切です。自然な姿勢には自然な安定があります。反対に、不自然な姿勢、身体に力みがある姿勢や虚脱状態の姿勢には安定がありません。統一体では、意識しなくても自然に姿勢が安定しています。さらに、動いている間も統一体が維持出来る様に稽古します。統一体が身に付くと、運動能力は向上し、怪我に強い身体になります。さらに、姿勢を通じて周囲に与える印象が良くなります。

氣のテスト

「氣のテスト」は統一体を確かめる方法です。
静中の姿勢、動中の姿勢の安定を確かめることによって、統一体を保っているか分かります。この氣のテストは、心身統一合氣道だけではなく、プロのスポーツ選手や芸術家など、各分野の最前線で活用されています。

心身統一の四大原則

心身統一するための具体的な方法です。
これらは山の頂に至る四つの登り道であり、どの道を用いても目的地は同じです。
また、一つが備わっていれば総てが備わっており、一つを失えば総てを失うものです。
統一体は、心身統一の四大原則に基づいて稽古します。

一、臍下の一点に心をしずめ統一する
二、全身の力を完全に抜く
三、身体の総ての部分の重みを、その最下部におく
四、氣を出す

心身統一合氣道の五原則

相手を自分の思い通りに動かそうとすれば、相手の心は抵抗します。
同じように、相手を力ずくで投げようとすれば、相手の心は抵抗します。
自分より力の強い相手を投げることは出来ません。
そこで、相手の心を尊重し導くことが必要です。
心身統一合氣道には、「心身統一合氣道の五原則」があります。
この通りに技を行うことで、身体の大きさや力の強さに関係なく、相手を導いて投げることが出来ます。
そのため、入門するのに年齢や男女は全く関係ありません。相手の心を尊重し導くことは、日常生活でも重要であり、経営者やリーダー、親御さんにとって不可欠な素養です。

心身統一合氣道会とは一、氣が出ている
二、相手の心を知る
三、相手の氣を尊ぶ
四、相手の立場に立つ
五、率先窮行